長く「あとで読む」の定番だったPocketは、2025年7月8日にサービスを終了しました。
その後、保存していた記事をエクスポートできる期間がありましたが、こちらも2025年11月12日に終了しています。同じ日に、ユーザーデータの削除とPocket APIの無効化も始まりました。
つまり今は、こんな状況の人が多いはずです。
エクスポートしておいた人は、手元にHTMLやJSONのファイルが残っています。読みたかった記事のURLは、まだ自分のものとして持てている状態です。
エクスポートが間に合わなかった人は、Pocketの中に入れていた保存物には、もうたどり着けません。残念ですが、ここから先は新しい保存先を決めるところから始めることになります。
どちらの場合も、これから考えたいのは「次にどこへ保存していくか」です。
Pocketの代わりに使えるサービス
「あとで読む」とひと口に言っても、保存している中身は人それぞれです。
長めのWeb記事。気になったXのポスト。後で試したいツールのページ。読みかけの公式ドキュメント。ダウンロードしたPDF。
今までPocketに入れていたものを思い浮かべると、次の保存先が選びやすくなります。
ここでは、Pocketの代わりに使えるサービスを4つ紹介します。
Instapaper
Instapaperは、「あとで読む」をシンプルに続けたい人に向いているサービスです。
Web上で見つけた記事や動画などを保存し、読みやすい画面でじっくり読む。Pocketに近い体験が残っています。保存したものはWeb、iOS、Androidなどで同期できます。
無料でも使えます。有料のInstapaper Premiumに上げると、フルテキスト検索、永久アーカイブ、PDFリーダー、無制限ノートなどが使えます。Instapaperのヘルプでは、PDFの保存やアップロードはPremium向けの機能として案内されています。
長文の記事を落ち着いて読みたい人、まずはシンプルな保存先が欲しい人に検討しやすい候補です。
一方で、ブックマーク全体を細かく分類して管理したい人には、少しあっさり感じるかもしれません。記事を読む場所として使うのか、リンク全体の保管場所として使うのかで向き不向きが分かれます。
Raindrop.io
Raindrop.ioは、ブックマークの整理に寄ったサービスです。
記事に限らず、いろいろなWebページをコレクションやタグでまとめていけます。ツールのページ、気になったサイト、読みたい記事を一緒に置いて、後でフォルダごとに見返したい人にしっくりきます。
料金ページでは、無料プランでもブックマーク、コレクション、デバイス数は無制限と案内されています。有料のProプランでは、フルテキスト検索、永久ライブラリ、リマインダー、注釈、重複リンクや壊れたリンクの検出などが使えます。
PDFや画像などのファイルも扱えます。Raindrop.ioのヘルプでは、無料プランは月100MB、Proプランは月10GBまでのファイルアップロード枠があると説明されています。
整理が好きな人には強い候補です。逆に、フォルダやタグを作るほど後で見返さない人は、保存場所だけが増えていく可能性があります。
Readwise Reader
Readwise Readerは、記事を「読むこと」と「読んだ後の活用」をひとつにまとめたサービスです。
保存するだけでなく、読んでいる途中でハイライトやメモを残し、その内容をReadwise側のライブラリに同期できます。Web記事、メール、PDF、電子書籍など、読む対象をまとめたい人に向いています。
料金ページでは、Readwise Readerを含むReadwiseプランが案内されています。無料でずっと使うタイプではなく、無料トライアル後に有料プランへ移るサービスです。
読んだ内容を後で思い出せるようにしたい。ハイライトを残しながら読みたい。NotionやObsidianなどに読書メモを流したい。そういう人には、かなり合いやすい候補です。
一方で、「ただ保存して、あとで読む」だけで十分な人には機能が多く感じるかもしれません。保存先というより、読むワークフロー全体を作るサービスとして考える方が近いです。
Osarai
Osaraiも、Pocketの代わりに使える候補のひとつです。このブログを書いているサービスでもあります。
Osaraiは、Web記事、Xのポスト、公式ドキュメント、ツールページ、PDFをひとつの場所に保存できます。保存した記事は広告のない画面で読めて、タイトル、説明、自分が書いたメモ、本文から検索できます。
特徴的なのは「毎日のおさらい」のしくみです。
過去に保存して忘れていたものを、少しずつ見返せるようになっています。「保存したまま読まない」「どこに置いたか忘れる」をやわらげたい人に合います。
「あとで読む記事」と「普段のブックマーク」を分けずに、ひとつの場所にまとめておきたい人にも向いています。
なお、OsaraiはPocketの過去データを復旧するためのサービスではありません。Pocketの完全な代替というよりは、「これから保存していく場所」として選ぶ候補のひとつ、という位置づけです。
「あとで」と、また会えるブックマーク管理。
Osaraiは、あとで読みたい記事やポストを1箇所に保存できるブックマーク管理サービス。検索で見つけて、毎日のおさらいで埋もれていた保存にもう一度出会えます。

自分に合いそうな保存先を選ぶには
どれが正解、という話ではありません。普段、自分が何を保存していて、どんなふうに使いたいかで決まります。
長めの記事を落ち着いて読むのが中心なら、Instapaper、Readwise Reader、Osaraiが選びやすい候補です。
記事だけでなく、ツールページや公式ドキュメントもまとめて扱いたいなら、Raindrop.ioやOsaraiが扱いやすくなります。
PDFも保存したいなら、各サービスの扱いを確認しておくと安心です。InstapaperはPremiumでPDFリーダーを提供しています。Raindrop.ioはファイルアップロード枠の範囲でPDFなどを扱えます。Readwise ReaderやOsaraiも、読むものの保存先としてPDFを扱えます。
「保存したのに読まない」「どこに入れたっけ」を減らしたいなら、検索や見返しのしくみがあるサービスを選ぶと違いが出ます。
まずは気になったものをひとつ、ふだん保存しそうなページで試してみるのが手っ取り早いです。Pocketのときの「あとで読む」感覚に近いか、自分のやりたいことに合うかが、使っていると見えてきます。
記事以外も含めて保存先を比べたい場合は、Webクリップアプリの候補をまとめた記事も参考になります。
まとめ
Pocketは2025年7月8日に終了し、エクスポート期間も2025年11月12日に終わっています。過去データを取り出せた人も、間に合わなかった人も、ここから先は新しい保存先を決める段階です。
シンプルにあとで読むならInstapaper。リンクや資料を整理したいならRaindrop.io。ハイライトや読書ワークフローまで含めたいならReadwise Reader。あとで読むものと普段のブックマークを分けず、保存したものを探して思い出したいならOsarai。
今までPocketに何を入れていたかを思い出すと、次に使う場所は選びやすくなります。
「あとで」と、また会えるブックマーク管理。
Osaraiは、あとで読みたい記事やポストを1箇所に保存できるブックマーク管理サービス。検索で見つけて、毎日のおさらいで埋もれていた保存にもう一度出会えます。
